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55:『ドン・ジュアン』

ドン・ジュアン ドン・ジュアン
モリエール、鈴木 力衛 他 (1975/01)
岩波書店

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放蕩貴族ドン・ジュアンが、神をも恐れず、欲望のままに女を求めるドタバタ劇。お化けが出たって動じない肝の図太い主人と、小心者だけど、美味しい話につい乗ってしまうお供のスガナレルの掛け合いが面白い。

古典だからって気負う必要無し。あははと笑って読み進める事ができる。

解説にも書いてあるように、この作品は、様々な事情で追い込まれていた作者モリエールが、金儲けを目的に大急ぎで書き上演された劇で、舞台設定やら、時間設定が荒削りだけれど、気にならない。
ドン・ジュアンの向こう見ずさがとにかく滑稽で、おかげで彼を取り巻く人々の信心深さが際だち、ただの喜劇に収まらず、所々に悲劇の雰囲気を見ることができるのもこの作品の良さだと思う。

箸休めにはもってこいの作品。
とにかく笑える。

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