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52:『本の読み方 スロー・リーディングの実践』
- 2006-10-17 (Tue)
- 平野 啓一郎
![]() | 本の読み方 スロー・リーディングの実践 平野 啓一郎 (2006/08/17) PHP研究所 この商品の詳細を見る |
1年間で100冊読もうと決めたのは、今年の元旦だった。
実際は、10月の現在で52冊なので、とても達成できるとは思えない。
本を読み進めると、読みたい本が次々に現れる。
本屋さんに行くと、わくわくして、つい、一度に5冊も6冊も買ってしまう。
そして家にはそれらがどんどん積み重なり、「積読(つんどく)」状態。
手元で読んでいる本のページをめくりながら、まだあんなに未読がある、まだこんなに読みたい本がある、まだ世の中には面白い本がありすぎる・・・と、焦りばかりを感じていた。
自分の読書スピードの遅さや、理解の遅さがもどかしかった。
そんな時に出会った本。
速読の無意味さ、スローリーディングの大切さ、意味を、
丁寧に解いてくれる。
本を読む事によって、その登場人物の人生を体感する事、
その作者がそれを書くために費やした時間を味わう事、
「読み解く」という事が、そのまま、
実際の人間関係において、相手を理解することに繋がる
という事。
もし、今本を読んでいて、
なんでこんなに読むの遅いんだろうと、悲しくなったり、
本屋さんに行って、
生きているうちに、ここにある本を読みきる事はできないのだ、
と、絶望してしまう、
そんな人には是非読んで欲しい。
作家が、本を一冊書くためには、
その人のそれまでの人生や、
それまでに読んできた本、
感じた景色、
それらが必要で、
そこから作家が選び抜いたものが、
ぎゅっと凝縮されて、
そして、漸くひとつの作品になるのだ。
本を読む側も、そのときの自分の環境、価値観、
すべてが影響し、
そして、「その時」の、感想が生まれる。
時間が経ち、自分が変われば、また、その感想も変わる。
そうして自分を省みる事もできるのだ。
これを読むと、本を読む目が変わる。
本当に、変わる。
お勧め。
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