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吉行 淳之介 Archive

11:『夕暮まで』

夕暮まで 夕暮まで
吉行 淳之介 (1982/05)
新潮社

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『夕暮まで』
新潮文庫
吉行 淳之介 著
184ページ

妻子ある中年男性、佐々と、結婚まで処女を守り通そうとする杉子の話。
エロい。
『ねぇ、ひどい目にあわせて』とかね。
処女だけど、舐めたり舐められたりは少しも厭わないとかね。
佐々も、杉子だけに飽き足らず何人かの若い女と寝るが、杉子の処女である怪しさに魅かれつづけている。
1年半も一緒にいても、杉子は全てを許さない。しかし呆気なく、入ってしまう。それは杉子が他の若い男で処女を喪失したあとだったから。
杉子も佐々も、お互いに満たされないとわかっていながら、離れられなくて、魅きつけ合っていて、なんだか夢みたいな、ぼんやりとした流れのまま話はおわる。

様々なセックスシーンでお腹いっぱいになるが、冒頭の一説に代表されるように、全体的にのっぺりとした、少し気味の悪い、夢のような世界がひろがる。
じっとりとまとわり付くような文字たちが、ヒンヤリ気持ちよい。

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