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45:『若きウェルテルの悩み 』

若きウェルテルの悩み 若きウェルテルの悩み
高橋 義孝、ゲーテ 他 (1951/02)
新潮社

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今日は『若きウェルテルの悩み』を読み終えた。
『自殺小説』
『精神的インフルエンザの病原体』
などなど、言われ放題だが、かなり面白い。
自殺と言うことに対する考え方が、ゲーテがこれを書いた頃と現代では大分違うと思う。当時はかなり衝撃的であっただろう内容も、今読めば、『面白い』となってしまう。
決して、自殺を認めるつもりはないが、しかし、『自分の好むときに、現世という牢獄を去ることができるという自由感』と言う感覚は、理解できるし、その自由感があるから生きていけるのでは無かろうかとも思える。

ウェルテルが銃を手にし、引き金を引いてから、半日もの間肢体を痙攣させ、息絶えると言う、凄まじいラストを迎えた頃、窓の外は、激しい雨と風で大荒れになっていた。
不思議なもので、本の世界と現実の世界がリンクすると言うことは、良くあるのだ。

眉間に寄せられた皺を伸ばしつつ、本を閉じる。
そこには温かなコーヒーがあって、平和な時間が流れている。

これを読んだ人々の間で、自殺が流行り、問題になったと言う。
自ら命を落とした彼らは、今、天国にいるのだろうか。
ウェルテルの悩み。それは、自分が消えた後、愛する人の心に空いた穴が、やがて塞がってしまうことだった。いつまでも、自分を失ったと言う穴を空けていたい。
しかしそれは、果たされない願いだと、わたしは思う。

窓の外の嵐は去り、雲の隙間から太陽が顔を出した。
こうして全ては形を変え、ついさっきの世界には戻れない仕組みになっているのだ。
たとえ今、愛する人の心に、深い穴を空けることができても、やがてそれは、温かな人々の愛で塞がって行くのだ。

それに気づいたから、ウェルテルは死んだのだろうか。

ごめんなさい。まとまらなくなりました。
死ぬとか、そう言うの、書かなきゃ良かったな。

要するに、
嵐の後、顔を出した太陽は、雲の隙間より、天使の梯子を下ろされた。
それを眺めると、何かがすうっと、抜け出し、消えたのだ。
何かは、分からない。
分かったのは、ついさっきには戻れないってことだ。
もがいても、時は進んでしまうのだ。

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