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200712
81:『ナンセンスの絵本 』
- 2007-12-03 (Mon)
- エドワード・リア
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a-a-b-b-aと韻を踏む5行の詩と、ほにゃほにゃの絵。
それが、ひたすら続く正にナンセンスな絵本。
英語の詩は、独特のルールーに沿って踏まれる韻が特徴で、
その技とも言える押韻を日本語訳で感じるのは、なかなか難しい。
マザーグースなど、学校で習った英詩では、味わうべき言葉の遊びが分からず、
付いていた日本語訳の詩も無理があり、つまらないという感想しか残らなかった。
しかしこの『ナンセンスの絵本』では、柳瀬尚紀氏の訳のセンスが非常に良く、純粋にナンセンスな言葉遊びとして楽しむことが出来た。
巻末の解説では、訳者の苦労を知ることができる。
特にエドワード・リア作の造語に対応するヤナセ語を考えるには、相当の苦労があったようである。
解説に載っているリアの「鳥の細密画」を見ると、それまで見てきた、ゆるゆるの絵との差に驚く。
才能豊かな人の凄さを感じる。
ぱっと開いて、ゆるい絵を見て笑って、リズミカルな言葉遊びで笑う絵本。
力を抜きたい時に読むと良さそうである。
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80:『倚りかからず』
- 2007-12-03 (Mon)
- 茨木 のり子
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今までは、言葉を楽しみたくて、詩を読んでいました。
詩人の思想を感じる事もまた、一つの楽しみでは、ありましたが。
ですから、この詩集を読み始め、『鄙ぶりの唄』へ差し掛かった時、強い違和感を感じたのです。
それは、美しい言葉を並べる事を優先した詩では無く、
思想を全面に出した、しかも、今正に議論されている思想問題、時事問題を、取り上げた詩だったのです。
現代抱える思想問題について、深く切り込んだ詩はその後も続き、
茨木のり子さんの考えが、強く強く押し出され、
わたしはそれに、ただ、怯えるだけでした。
こんなに強く表現して良いのだろうか、その強さが怖くて、怯えました。
様々な思想の問題に対して、正面から切り込み、真っ直ぐに自分の想いを表現できるのは、まさに、表現者の特権であると言えます。
音楽で表現する人、絵画で表現する人、そういった人々には、慣れていました。
しかし、それを、詩で表現する人は、初めてでした。
こんなにはっきりと、強烈に表現する人は、初めてでした。
そんな芯のしっかりした表現者は、お茶目な一面も見せ、『笑う能力』では、あまりにも共感できて可笑しくて、ついつい笑ってしまいました。
そして、それまで入っていた肩の力が、ふっと抜けるのでした。
怯える程強いのに好きなのは、こういったお茶目な面や、暖かく包み込む優しい面も同じくらい強いから。
だからこうして、次の言葉、次の詩を求めて読み進めてしまうのだと思います。
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