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33:『博士の愛した数式』

博士の愛した数式 博士の愛した数式
小川 洋子 (2005/11/26)
新潮社

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『博士の愛した数式』
小川 洋子 著
新潮文庫
291ページ

数学が好きだった人なら分かる、『証明』の美しさ、気持ちよさがある。数学が嫌いだった人さえ、『フェルマーの最終定理』にため息をつき拍手を送る事ができる。

記憶が80分で消える博士と、家政婦とその息子。その3点の間を繋ぐ、数学と『現在の』阪神タイガースと『1975年までの』江夏豊、と言う線。

人間愛に満ちている。様々な形の、見返りを求めずただ与える無償の愛。
同じくらいの愛情が数式や数に注がれていて、『神の手帳』や『美しいレース模様』などと表現されている。
博士が目を輝かせて説明してくれる、素数や虚数、その他様々の数学はどれも愛おしくて、大切な宝物のように感じてくる。
そして、そんな博士が大好きで抱き締めたくなる。


……。

どう頑張って、この感動を示そうとしても、無駄な足掻きみたいだな。

とにかくお勧めなの。
男の人にも、女の人にもお勧めなの。
涙が出るほど、優しい話。
その全体が、鳥肌が立つほど美しい証明みたい。

ああ いい話だった。
やはり、数学は美しい。

余計な説明をすると、却って魅力が無くなりそうで怖いので、簡潔に述べたかったのだけれど。
長々となっちゃったなぁ。

Comments:6

大〆将 URL 2007-04-08 (日) 00:23

haruさんの言うとおり。優しさに溢れた傑作中の傑作。

自分でノートに書いているレビューを確かめると、今日から1年と2日前に読んでいる。この因縁…(笑)。でも穏やかな春の午後に読む本として、これほど適した本も珍しい。

1年前の俺のレビューでは当然星5つ。そこから一部抜粋すると、
「冷淡、冷酷に思える数学論理の世界がファンタスティックな夢と奇跡の世界に描き直される。それが『80分の記憶のテープ』を持つ博士の口から語られることでますます、無限の広がりを持つ素敵なことに思える」だそうだ。
俺は数学は苦手だし、正直嫌悪しているけど、博士の口から語られる数学は文学であり、芸術であり、愛であり、優しさであり、奇跡だ。

haruさんも言っているように、俺だってこの拙い筆でこの名作を語ることなどできない。けどとにかくこの本は、読んだ全ての人に小さな温かいものを残すと思う。

ちなみに映画の方は見てないけど、寺尾聰も深津絵里も大好き。

あと「本屋大賞」。この本も受賞作だったと思うけど、本屋大賞すごすぎ。本を読みたいけど何読んでいいか分からない人はとりあえず本屋大賞大賞作品を読むべき。直木芥川よりとっつきやすいし、まず外れない。

haru URL 2007-04-08 (日) 01:20

★大〆将さん

こんなところにコメントがw
ありがとう。

この本は、とても素敵なお話だったね。
本当に良い本に出会えたと、今でも思うよ。
「本屋大賞」についても、同感です。
とっつきやすく、質の良い本が受賞しているので(少なくとも今までは)、本を選ぶひとつのきっかけになるよね。
今回の受賞作はどうなんだろうね。

volty7 URL 2007-05-24 (木) 20:39

さっき読んだ。面白かったー。

論理学の問題でこういうのがあるんだけど、知ってるかな?
問)1+1=2であるのは何故か?




答)そう決められているから

何故かというと、それは数学の世界では10進法を使いましょうという暗黙の了解があることを意味します。もしこれを2進法で計算したら1+1=10になってしまいます。人間の指は10本なので、2進法よりも10進法を使いたいのは人情です。じゃあ、時間は何で12進法なんですか?って疑問が出てきますね。

この先は各自で考えてみましょう。僕はもうある程度の仮説は持ってるので、なんか思いついたら教えてください。

haru URL 2007-06-05 (火) 23:05

★volty7さん

コメントありがと。
お返事遅くなってしまって、ごめんなさい。
相当遅れてしまった・・・。

時間が何で12進法なのか???
ううーん。
1年が12ヶ月だから?
でも、「1年を12ヶ月にしましょう」って決めたのって、「時間を12進法にしましょう」って決めた後なのかしら。それすら分からないよ。
数字って不思議で、楽しいね。
難しい事はわからないけれど、数字って面白いって思えた本でした。

volty7 URL 2007-06-05 (火) 23:28

ヒント:月齢

haru URL 2007-06-06 (水) 02:05

★volty7さん

月齢・・・? 28日周期?

うう。違うんだ、きっと。
28は12で割り切れないもん。
ううう。

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