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85:『想い事。』

想い事。想い事。
(2007/08/10)
Cocco

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自分の無責任な感情とあまりの無力さに
私は、声を上げて泣いた。
(楽園 15ページ)



記憶が繋がる瞬間は突風のその時と良く似てる。
(夢ものがたり 96ページ)



Coccoが毎日新聞に連載していた「想い事」に、
彼女の撮った写真、描いた絵が合わさった本。
写真の中の景色はどれも湿度が高くて、綺麗なんだけど泣いているように見える。

沢山の想い、あふれんばかりの感情、
それらを正直に、丁寧に、伝えよう、伝えようという気持ちが言葉から伝わってくる。
Coccoが歌った歌詞に行き着くまでの思いの過程が少しだけ分かったような気がする。

書かれた言葉からは、読み手をどうこうしようという気持ちは感じられなかった。
彼女の思うこと、感じたことだけが書かれていた。
文字に乗せて気持ちを放ち、あとは読み手に任せるという、
腹をくくった強さを感じて、
私はとてもさっぱりとした気持ちよさを覚えた。

表現することにメッセージなんていらないんじゃないかって思った。

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